当ブログでは力士名など敬称略で表記しております。ご了承ください。
令和5年大相撲七月場所(名古屋場所)が終わりました。
3人同時の大関昇進なるか、新大関霧島(きりしま)が初日から休場(四日目から出場)、横綱照ノ富士(てるのふじ)が四日目から休場・・・と序盤から話題に事欠かなかった令和5年大相撲七月場所(名古屋場所)、幕内は東関脇豊昇龍(ほうしょうりゅう)が初優勝!
なお今場所は幕内、十両、三段目で優勝決定戦が行われました。
こちらの記事では、令和5年大相撲七月場所(名古屋場所)各段の優勝力士と、横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞受賞力士をまとめます。
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令和5年大相撲七月場所(名古屋場所)各段優勝力士
まずは、各段の優勝力士をまとめます。
幕内
優勝:東関脇豊昇龍(ほうしょうりゅう)
幕内は十四日目を終えた時点で
11勝3敗
東関脇豊昇龍(ほうしょうりゅう)、西前頭九枚目北勝富士(ほくとふじ)、西前頭十七枚目伯桜鵬(はくおうほう)
の3人に優勝の可能性が残されていました。
千秋楽では豊昇龍と伯桜鵬の取組が組まれたため、
- 北勝富士が勝った場合、豊昇龍ー伯桜鵬の勝者と優勝決定戦
- 北勝富士が敗れた場合、豊昇龍ー伯桜鵬の勝者が優勝
という状況に。
千秋楽の結果は、北勝富士と豊昇龍が勝ち、2人による優勝決定戦が行われました。
どちらが勝っても初優勝となる優勝決定戦は、豊昇龍が北勝富士を押し出しで下し悲願の初優勝!
と同時に、来場所の大関昇進を確実にしました。
優勝が決まったあと豊昇龍の目には溢れんばかりの涙が。
インタビューでは我慢してたけど泣いちゃったと話していましたね。
来場所は大関・豊昇龍として土俵をさらに盛り上げてほしいです。
優勝おめでとうございます!
十両
優勝:西十両筆頭熱海富士(あたみふじ)
十両は十四日目を終えた時点で
10勝4敗
西十両筆頭熱海富士(あたみふじ)、東十両九枚目大奄美(だいあまみ)、西十両九枚目友風(ともかぜ)
9勝5敗
東十両筆頭輝(かがやき)、東十両五枚目玉正鳳(たましょうほう)、西十両五枚目北の若(きたのわか)、東十両十二枚目獅司(しし)
の7人に優勝の可能性が残されていました。
3敗力士の3人はそれぞれ対戦を終えているため、千秋楽は別の力士との取組が組まれました。
その結果、3敗力士が3人とも敗れたら最大7人による優勝決定戦の可能性があるという状況に!
千秋楽の取組で、最初に登場した4敗力士の1人である大奄美が5敗力士の獅司を寄り切りで下したため、この時点で優勝の可能性は4敗力士の3人に絞られました。
その後の取組で、友風が敗れ熱海富士が勝ったため、熱海富士と大奄美による優勝決定戦が行われることに。
優勝決定戦では、熱海富士が大奄美を押し倒しで破り、初めての十両優勝!
前日の取組で敗れた大奄美との優勝決定戦に、気合いを入れていった熱海富士。
前日の反省を生かし、勝つことができて嬉しそうでした。
来場所は幕内に戻ってきます。
応援してくれる人が見ていて元気が出る相撲を取りたい、と語っていたので、たくさん元気をもらいたいと思います!
幕下
優勝:東幕下筆頭時疾風(ときはやて)
幕下は東幕下筆頭時疾風(ときはやて)が十三日目に優勝を決めました。
新十両だった先場所、跳ね返されて幕下での土俵となっていた時疾風。
自分の相撲を取ることを意識して今場所に挑み、「すぐ戻ってやる」と思って、勝ち越しだけではなく優勝を狙って稽古に励んだとインタビューで語っていました。
有言実行で、優勝を土産に来場所は十両復帰間違いなし。
来場所は勝ち越し目指してがんばるとのこと。
ぜひ、関取としての勝ち越し目指してがんばってほしいです。
同郷の安大翔(あんおおしょう)が序ノ口優勝を決めたことを自分のことのように喜んでいた姿が印象的だったよ
三段目
優勝:東三段目四十四枚目朝白龍(あさはくりゅう)、東三段目八十六枚目若碇(わかいかり)
三段目は東三段目四十四枚目朝白龍(あさはくりゅう)と東三段目八十六枚目若碇(わかいかり)の2人が7戦全勝とし、千秋楽に優勝決定戦が行われました。
優勝決定戦では、若碇が朝白龍を掛け投げで破り優勝を決めました。
鮮やかな掛け投げでした!
「気合入れていけ」と送り出してくれた父である甲山親方にいい報告ができると喜びを語っていた若碇。
今後、体を大きくして圧力をかけられるようになりたいと言っていました。
来場所、幕下での活躍が楽しみです。
序二段
優勝:西序二段三十八枚目小城ノ正(おぎのしょう)
序二段は西序二段三十八枚目小城ノ正(おぎのしょう)が十三日目に優勝を決めました。
怪我で番付を下げている小城ノ正、初めての各段優勝です。
インタビューでは終始笑顔で、「優勝が決まってすごく嬉しかった」と語っていました。
怪我をした左膝はいいときも悪いときもあるけれど、うまく付き合っていきたいとのこと。
来場所は勝っても負けても前に攻める自分の相撲を取り切りたいと話していました。
元気いっぱいの前に攻める相撲、期待しています。
序ノ口
優勝:西序ノ口十八枚目安大翔(あんおおしょう)
序ノ口は西序ノ口十八枚目安大翔(あんおおしょう)が十三日目に優勝を決めました。
インタビューでは優勝が決まってホッとしたと話した安大翔。
師匠(安治川親方)が土俵下で審判として見守る中、目の前で優勝する姿を見て欲しかったとのこと。
叶えられて良かったと語っていました。
恵まれた体格を生かし、来場所も活躍してほしい力士です。
令和5年大相撲七月場所(名古屋場所)三賞受賞力士
続いて、横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞を受賞した力士をまとめます。
殊勲賞
殊勲賞:東前頭筆頭錦木(にしきぎ)
優勝した力士や横綱・大関に勝った力士に与えられる殊勲賞は、東前頭錦木(にしきぎ)が初めての受賞。
初めての三賞受賞だよ!
初日こそ不戦勝だったものの、二日目から横綱そして大関昇進を狙う3関脇を撃破し、場所を大いに盛り上げてくれました。
後半の連敗が響き千秋楽の時点で可能性はなくなってしまいましたが、一時は優勝争いの先頭に立っていたので、文句なしの殊勲賞だと思います。
敢闘賞
敢闘賞:東関脇豊昇龍(ほうしょうりゅう)、東小結琴ノ若(ことのわか)、西前頭九枚目北勝富士(ほくとふじ)、東前頭十三枚目豪ノ山(ごうのやま)、西前頭十四枚目湘南乃海(しょうなんのうみ)、西前頭十七枚目伯桜鵬(はくおうほう)
文字通り敢闘した力士に与えられる敢闘賞は、東関脇豊昇龍(ほうしょうりゅう)、東小結琴ノ若(ことのわか)、西前頭九枚目北勝富士(ほくとふじ)、東前頭十三枚目豪ノ山(ごうのやま)、西前頭十四枚目湘南乃海(しょうなんのうみ)、西前頭十七枚目伯桜鵬(はくおうほう)の6人が受賞。
琴ノ若以外の力士は初めての敢闘賞受賞!
北勝富士と伯桜鵬は条件なし、豊昇龍、琴ノ若、豪ノ山、湘南乃海は今日勝てばという条件つきでした。
敢闘賞6人って過去にあったっけ・・・
技能賞
技能賞:西前頭十七枚目伯桜鵬(はくおうほう)
優れた技能を発揮した力士に与えられる技能賞は、西前頭十七枚目伯桜鵬(はくおうほう)が初受賞。
敢闘賞とのダブル受賞!所要4場所での三賞受賞は史上最速だよ
さいごに
令和5年大相撲七月場所(名古屋場所)、各段の優勝力士と横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞受賞力士をまとめました。
各段優勝力士
- 幕内:東関脇豊昇龍(ほうしょうりゅう)
- 十両:西十両筆頭熱海富士(あたみふじ)
- 幕下:東幕下筆頭時疾風(ときはやて)
- 三段目:東三段目八十六枚目若碇(わかいかり)
- 序二段:西序二段三十八枚目小城ノ正(おぎのしょう)
- 序ノ口:西序ノ口十八枚目安大翔(あんおおしょう)
三賞受賞力士
- 殊勲賞:東前頭筆頭錦木(にしきぎ)
- 敢闘賞:東関脇豊昇龍(ほうしょうりゅう)、東小結琴ノ若(ことのわか)、西前頭九枚目北勝富士(ほくとふじ)、東前頭十三枚目豪ノ山(ごうのやま)、西前頭十四枚目湘南乃海(しょうなんのうみ)、西前頭十七枚目伯桜鵬(はくおうほう)
- 技能賞:西前頭十七枚目伯桜鵬(はくおうほう)
今場所は場所前から3人同時大関昇進なるか、新入幕伯桜鵬はどのような活躍を見せるのかといった大きな期待があった中、豊昇龍が優勝とともに大関昇進を確実にしたし、伯桜鵬は最後まで優勝争いに絡んだし、殊勲賞を獲得した錦木がずっと場所を盛り上げてくれたし、北勝富士ももちろん盛り上げてくれたし、とてもワクワクドキドキした十五日間でした。
最後になりましたが、今場所も力士の皆さん、裏方の皆さん、関係者の皆さん、そしてファンの皆さん、お疲れさまでした!
九月場所(秋場所)もともに大相撲観戦楽しみましょう♪
2023年の大相撲スケジュール、まとめています。