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令和2年大相撲十一月場所が終わりました。
幕内は東大関貴景勝(たかけいしょう)が11場所ぶり2度目の優勝!
なお、幕内、十両、序二段の3つの階級で優勝決定戦が行われました。
こちらの記事では、令和2年大相撲十一月場所、各段の優勝力士と横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞受賞力士をまとめます。
十二日目までの成績優秀力士についてはこちらの記事でおさらいできます。
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令和2年大相撲十一月場所各段優勝者
令和2年大相撲十一月場所、まずは各段の優勝者についてまとめます。
幕内
優勝:東大関貴景勝(たかけいしょう)
幕内の優勝争いは十四日目を終えた時点で13勝1敗の東大関貴景勝(たかけいしょう)と12勝2敗の東小結照ノ富士(てるのふじ)の2人に絞られていました。
千秋楽では結びの一番でこの2人が直接対決!
この一番では照ノ富士が貴景勝を浴びせ倒しで下し、2人が13勝2敗で並んで優勝決定戦へ。
優勝決定戦は貴景勝が突き押しに徹底して照ノ富士を押し出しで下し、自身2度目、大関としては初めての優勝!
優勝を決めたあとは感極まっているような表情を見せていた貴景勝。
インタビューでは淡々と話しながらも嬉しさが伝わってきました。
優勝おめでとうございます!
十両
優勝:東十両二枚目翠富士(みどりふじ)
十両の優勝争いは十四日目を終えた時点で10勝4敗の東十両二枚目翠富士(みどりふじ)と9勝5敗の西十両十枚目旭秀鵬(きょくしゅうほう)、西十両十二枚目常幸龍(じょうこうりゅう)、東十両十三枚目宇良(うら)、西十両十四枚目千代の海(ちよのうみ)の5人に絞られていました。
千秋楽では先に登場した5敗力士の常幸龍、宇良、千代の海が相次いで敗れ、優勝の可能性は直接対決だった翠富士と旭秀鵬の2人に。
翠富士が勝てば優勝、旭秀鵬が勝てば2人による優勝決定戦という状況の中、取組では旭秀鵬が翠富士をはたき込みで下し優勝決定戦へ。
優勝決定戦では翠富士が旭秀鵬を押し出しで下して初めての十両優勝を決めました。
インタビューで可愛らしさを爆発させていた翠富士は、来場所の新入幕が確実。
得意の肩透かしを武器に、幕内でも暴れてほしいです。
幕下
優勝:西幕下十五枚目竜虎(りゅうこう)
幕下は西幕下十五枚目竜虎(りゅうこう)が十三日目に優勝を決めました。
来場所は関取復帰が濃厚な竜虎。
ひと場所で跳ね返されてしまった前回の悔しさをバネに、来場所は十両での勝ち越しを目指してがんばってほしいです。
鮮やかな赤の締め込み、また見られるかな?
三段目
優勝:東三段目二十一枚目北青鵬(ほくせいほう)
三段目は東三段目二十一枚目北青鵬(ほくせいほう)が十三日目に優勝を決めました。
デビューからの連勝を21に伸ばし、来場所はその記録がどこまで伸びるか注目される北青鵬。
デビューからの連勝記録は常幸龍の27連勝だよ
来場所、幕下で今まで以上に暴れてほしいです。
序二段
優勝:西序二段六枚目欧深沢(おうふかさわ)
序二段は十三日目を終えた時点で西序二段六枚目欧深沢(おうふかさわ)と西序二段五十五枚目欧鈴木(おうすずき)の2人が7戦全勝で並んでいました。
同じ鳴戸部屋所属の2人による優勝決定戦は、欧深沢が欧鈴木を寄り切りで下し、初めての各段優勝。
インタビューでは同部屋の西序二段八枚目萩原(はぎわら)を加えた3人での優勝決定戦を目指していたことを話した欧深沢。
来場所も三段目で3人での優勝決定戦を目指してがんばってほしいです。
三段目には鳴戸部屋所属力士が何人もいるから3人以上の優勝決定戦もあるかも?
序ノ口
東序ノ口二十九枚目野上(のがみ)
序ノ口は東序ノ口二十九枚目野上(のがみ)が十三日目に優勝を決めました。
幕下上位の経験がある野上は、怪我による休場で番付を序ノ口まで下げている力士。
実力からすれば優勝は当たり前かもしれません。
ただ本人は、「もう一度新弟子に戻った気持ち」で相撲を取っていたとインタビューで話していました。
新たなスタートを優勝で飾った野上。
このまま番付をかけ上がって、自己最高位(東幕下八枚目)更新を目指してほしいです。
令和2年大相撲十一月場所、三賞受賞力士
続いて、横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞を受賞した力士をまとめます。
殊勲賞
殊勲賞:該当者なし
優勝した力士や横綱・大関に勝った力士に与えられる殊勲賞は、該当者なし。
東小結照ノ富士(てるのふじ)が「優勝すれば」との条件付き受賞でしたが、優勝しなかったため該当者なしという結果となりました。
敢闘賞
敢闘賞:東前頭十四枚目千代の国(ちよのくに)、東前頭十七枚目志摩ノ海(しまのうみ)
文字通り敢闘した力士に与えられる敢闘賞は、東前頭十四枚目の千代の国(ちよのくに)と東前頭十七枚目志摩ノ海(しまのうみ)がともに2度目の受賞。
再入幕だった千代の国は初日から6連勝と好調な滑り出し、その後2度の連敗がありながらも十二日目に勝ち越しを決めました。
「千秋楽で勝てば受賞」という条件の中取組で勝ち、敢闘賞受賞を決めました。
志摩ノ海は優勝争いに加わっていたことが評価されたのだと思います。
十三日目は結びの一番で大関貴景勝と、十四日目は照ノ富士との取組が組まれ、残念ながら両日負けて優勝争いからは外れてしまったものの、場所を大いに盛り上げてくれました。
技能賞
技能賞:東小結照ノ富士(てるのふじ)
優れた技能を発揮した力士に与えられる技能賞は、東小結照ノ富士(てるのふじ)が2度目の受賞。
今場所も豪快な相撲で土俵を盛り上げてくれました。
十日目の翔猿戦で見せた吊り出しが特にすごかった!
さいごに
令和2年大相撲十一月場所、各段の優勝力士と横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞受賞力士をまとめました。
優勝者
- 幕内:東大関貴景勝(たかけいしょう)
- 十両:東十両二枚目翠富士(みどりふじ)
- 幕下:西幕下十五枚目竜虎(りゅうこう)
- 三段目:東三段目二十一枚目北青鵬(ほくせいほう)
- 序二段:西序二段六枚目欧深沢(おうふかさわ)
- 序ノ口:東序ノ口二十九枚目野上(のがみ)
三賞受賞者
- 殊勲賞:該当者なし
- 敢闘賞:東前頭十四枚目千代の国(ちよのくに)、東前頭十七枚目志摩ノ海(しまのうみ)
- 技能賞:東小結照ノ富士(てるのふじ)
両横綱の休場から始まり、三日目には西大関朝乃山(あさのやま)、五日目には新大関正代(しょうだい)が休場したことでピリッとしない空気を感じた大相撲十一月場所でしたが、横綱・大関陣で唯一の出場者となった東大関貴景勝(たかけいしょう)が優勝を決め、しっかりと締まったのではないかと思います。
幕内も十両も優勝争いが盛り上がったし、幕内、十両、序二段と3つの階級で優勝決定戦が見られたので楽しかったです。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏場所が中止になったり、七月場所と十一月場所がそれぞれ名古屋、博多から東京・国技館での開催となったり、巡業が中止になったりと大きな変更が複数あったけど、無事に令和2年の大相撲が終わってくれてホッとしています。
来年もまだまだ制限があるとは思いますが、大相撲が開催されるならいちファンとして力士たちをめいっぱい応援します!
力士の皆さん、親方たち、スタッフの方々、そしてファンの皆さま、今場所もお疲れさまでした!