当ブログでは力士名など敬称略で表記しております。ご了承ください。
令和2年大相撲九月場所(秋場所)が終わりました。
幕内は東関脇正代(しょうだい)が悲願の初優勝!
こちらの記事では、令和2年大相撲九月場所(秋場所)各段の優勝力士と横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞受賞力士をコメントつきでまとめます。
また、十二日目までの成績優秀力士をまとめた記事がありますので合わせてお読みください。
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令和2年大相撲九月場所(秋場所)各段優勝者
令和2年大相撲九月場所(秋場所)、まずは各段の優勝者についてまとめます。
幕内
優勝:東関脇正代(しょうだい)
幕内の優勝争いは十四日目を終えた時点で12勝2敗の東関脇正代(しょうだい)、11勝3敗の西関脇貴景勝(たかけいしょう)、東前頭十四枚目翔猿(とびざる)の3人に絞られました。
千秋楽では正代と翔猿が直接対決、正代が勝てば正代の優勝、翔猿が勝てば貴景勝の勝負結果次第で最大3人による優勝決定巴戦となる展開に。
取組では正代が翔猿を土俵際の突き落としで破り、初めての優勝を決めました。
熊本県出身力士として初めて、東京農業大学出身力士として初めて、時津風部屋所属力士として57年ぶりの優勝。
場所後には大関昇進が確実視されている正代。
もともと才能ある力士なので、大関に上がっても今の「強い」相撲を見せてくれることでしょう。
優勝おめでとうございます!
十両
優勝:西十両十一枚目千代の国(ちよのくに)
十両は西十両十一枚目千代の国(ちよのくに)が十四日目に優勝を決めました。
先場所幕下優勝をして十両に戻ってきた千代の国、終始気迫あふれる相撲で土俵を沸かせてくれました。
通算3回目の十両優勝は、今回がいちばん感慨深いはず。
とはいえ目標はあくまでも幕内へ戻ることだとインタビューで発言していたので、決して満足はしていないでしょう。
千秋楽も勝って14勝1敗と素晴らしい成績で場所を終えた千代の国。
来場所の幕内復帰がかなり濃厚です。
幕下
東幕下四十二枚目寺沢(てらさわ)
幕下は東幕下四十二枚目寺沢(てらさわ)が十三日目に優勝を決めました。
入門直後腰の怪我で早々に番付外となってしまった寺沢は、再出世後2度の各段優勝を経て幕下へ上がってきました。
過去2度のインタビューでは気がつきませんでしたが、今回の優勝インタビューはとにかくおもしろかった!
解説の北の富士さんも「おもしろいね」と言っていました
来場所は自己最高位を更新もしくは近い番付に上がる寺沢。
気迫あふれる相撲で土俵を楽しませてくれることを期待します!
三段目
優勝:東三段目二十枚目北天海(ほくてんかい)
三段目は東三段目二十枚目北天海(ほくてんかい)が十三日目に優勝を決めました。
優勝を決めた十三日目の取組では高校の後輩二本柳を下した北天海。
インタビューでは「後輩に負けたくなかった」と正直な気持ちを話してくれました。
来場所は初めての幕下で相撲を取る北天海。
叔父の元幕内貴ノ岩、そして憧れの力士である元大関北天佑の番付に少しでも早く到達することを期待しています。
序二段
優勝:西序二段十四枚目北青鵬(ほくせいほう)
序二段は西序二段十四枚目北青鵬(ほくせいほう)が十三日目に優勝を決めました。
北青鵬は先場所の序ノ口優勝に続く各段優勝。
今場所は少し危ない相撲もありましたが、総合的には他者を寄せつけぬ強さで7戦全勝。
入門時に2mだった身長はまだ少し伸びているそうです。
来場所は三段目での相撲となる北青鵬。
ここには関取経験者や幕下経験者も多数いるので簡単に勝たせてはもらえないだろうけど、北青鵬らしい、大きなカラダを活かした相撲でひとつでも多く勝ち星をあげて欲しいです。
序ノ口
優勝:西序ノ口五枚目久之虎(ひさのとら)
序ノ口は西序ノ口五枚目久之虎(ひさのとら)が十三日目に優勝を決めました。
両目の網膜剥離の手術を乗り越えて土俵に戻ってきた久之虎。
「幕下経験者だから序ノ口で負けるわけにはいかない」と思いながら相撲を取っていたそうです。
まだ不安はあると思いますが、来場所も思いきりのある力強い相撲を見せてくれることを期待しています。
令和2年大相撲九月場所(秋場所)三賞受賞力士
続いて、横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞を受賞した力士をまとめます。
殊勲賞
殊勲賞:東関脇正代(しょうだい)
優勝した力士や横綱・大関に勝った力士に与えられる殊勲賞は、優勝した東関脇正代(しょうだい)が初受賞。
誰もが文句なし!の受賞だと思います。
敢闘賞
敢闘賞:東関脇正代(しょうだい)、東前頭十四枚目翔猿(とびざる)
文字通り敢闘した力士に与えられる敢闘賞は、優勝した東関脇正代(しょうだい)と新入幕ながら最後まで優勝争いに絡んだ東前頭十四枚目翔猿(とびざる)の2人が受賞。
正代は6度目、翔猿は初めての受賞です。
正代は優勝したら受賞、という条件つきでしたが、見事に優勝を決めたため受賞が決定しました。
技能賞
技能賞:該当者なし
優れた技能を発揮した力士に与えられる技能賞は、今回は該当者なし。
東前頭十四枚目翔猿(とびざる)が千秋楽の取組で正代に勝てば、という条件つきでしたが負けてしまったため受賞者なしという結果に。
さいごに
令和2年大相撲九月場所(秋場所)、各段の優勝力士と横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞受賞力士をまとめました。
- 幕内:東関脇正代(しょうだい)
- 十両:西十両十一枚目千代の国(ちよのくに)
- 幕下:東幕下四十二枚目寺沢(てらさわ)
- 三段目:東三段目二十枚目北天海(ほくてんかい)
- 序二段:西序二段十四枚目北青鵬(ほくせいほう)
- 序ノ口:西序ノ口五枚目久之虎(ひさのとら)
- 殊勲賞:東関脇正代(しょうだい)
- 敢闘賞:東関脇正代(しょうだい)、東前頭十四枚目翔猿(とびざる)
- 技能賞:該当者なし
両横綱、そして玉ノ井部屋全力士の休場から始まった令和2年大相撲九月場所(秋場所)、出場力士の中で番付最高位の東大関朝乃山(あさのやま)が3連敗スタートで一時はどうなるかと思いました。
しかし、終わってみれば正代が念願の初優勝、新入幕翔猿の大躍進、隆の勝が西前頭筆頭で10勝、千代の国が復活の狼煙を上げる十両優勝・・・など、盛り上がる要素がてんこ盛り!
じゅうぶん楽しい十五日間でした。
次の十一月場所が待ち遠しい〜!
1ヶ月半寂しくなりますが、大相撲に関する本を読んだり、録画した本場所を観たりしてロスを乗り越えていこうと思っております。
力士の皆さんも裏方の皆さんもファンの皆さんも、九月場所(秋場所)お疲れさまでした!