当ブログでは力士名など敬称略で表記しております。ご了承ください。
おことわり:こちらは2019年11月の記事です。内容は投稿当時のものとなっております。
大相撲十一月場所(九州場所)が終わりました。
幕内は西横綱白鵬(はくほう)が他の力士を寄せつけることなく自身43回目の優勝を十四日目に決めました。
また、十両、序二段、序ノ口と3つの階級で優勝決定戦が行われました。
各段の優勝力士と横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞受賞力士をコメントつきでまとめます。
十二日目までの成績優秀力士についてのおさらいはこちらからどうぞ。
大相撲十一月場所(九州場所)各段優勝者
まずは、各段の優勝者についてまとめます。
十両、序二段、序ノ口では優勝決定戦の結果とともにお伝えします。
幕内
優勝:西横綱 白鵬(はくほう)
1年納めの十一月場所(九州場所)は、休場明けの西横綱白鵬(はくほう)が43回目の優勝を十四日目に決めました。
二日目に大栄翔に負けたときは2場所連続の休場となってしまうのか?と思いましたが、最終的には負けたのはこの日だけ。
圧倒的な強さを見せつけてくれました。
十両
優勝:東十両筆頭 東龍(あずまりゅう)
十両は十四日目が終わった時点で10勝4敗の力士が6人で優勝争いのトップというまれに見る大混戦!
6人の力士のうち直接対決は東十両五枚目魁聖(かいせい)-西十両七枚目琴ノ若(ことのわか)のみで、最大5人による優勝決定戦が行われる可能性がある中で千秋楽を迎えました。
千秋楽の取組を終えて、東十両筆頭東龍(あずまりゅう)、東十両三枚目勢(いきおい)、東十両五枚目魁聖(かいせい)、西十両五枚目霧馬山(きりばやま)の4人による優勝決定戦が行われることに。
トーナメント戦で行われた優勝決定戦はまずは東龍が勢を、次に魁聖が霧馬山を下し、東龍と魁聖による決定戦は東龍が上手投げで魁聖を下し、自身初めての各段優勝を決めました。
幕下
優勝:西幕下十枚目 照ノ富士(てるのふじ)
幕下は西幕下十枚目照ノ富士(てるのふじ)が十三日目に優勝を決めました。
大関経験者で怪我で番付を下げていた照ノ富士が、いよいよ来場所関取復帰を果たします。
もちろんここがゴールではないですが、ひとつの区切りとしてほっとしているのではないでしょうか。
三段目
優勝:東三段目二十一枚目 元林(もとばやし)
三段目は東三段目二十一枚目元林(もとばやし)が十三日目に優勝を決めました。
デビューからの連勝記録を21に伸ばし、さらに3場所連続優勝。
来場所は幕下での相撲となります。
デビューからの連勝記録をどこまで伸ばすことができるか、期待は大きいです。
序二段
優勝:東序二段五十六枚目 北天海(ほくてんかい)
序二段は十三日目を終えた時点で東序二段十六枚目村田(むらた)と東序二段五十六枚目北天海(ほくてんかい)が7戦全勝で並んでいました。
2人による優勝決定戦は、北天海が村田を寄り切りで下し、初めての各段優勝。
来場所は三段目での相撲となる北天海。
叔父である元・貴ノ岩と同じ地位である幕内力士を目指して頑張ってほしいです。
序ノ口
優勝:西序ノ口十五枚目土佐緑(とさみどり)
序ノ口は十三日目を終えた時点で西序ノ口十五枚目土佐緑(とさみどり)、東序ノ口二十五枚目大辻(おおつじ)、西序ノ口二十八枚目豊浪(ゆたかなみ)の3人が7戦全勝で並んでいました。
3人による優勝決定巴戦は、最初の一番で大辻が豊浪に勝ち、次の一番で土佐緑が大辻に勝ち、最後は土佐緑が豊浪に勝って土佐緑の序ノ口優勝が決まりました。
三賞受賞力士
続いて、横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞を受賞した力士をまとめます。
殊勲賞
殊勲賞:東前頭筆頭 大栄翔(だいえいしょう)
横綱や大関に勝った力士に与えられる殊勲賞は、優勝した西横綱白鵬に唯一土をつけた東前頭筆頭大栄翔(だいえいしょう)が嬉しい三賞初受賞。
大栄翔にとって今年は飛躍の年になったと思います。
得意の突き押しをさらに磨いて、来年は三役定着を狙ってほしいです。
敢闘賞
敢闘賞:西前頭十枚目 正代(しょうだい)
文字通り敢闘した力士に与えられる敢闘賞は、西前頭十枚目正代(しょうだい)が受賞。
「今日勝てば受賞」という条件付きで千秋楽を迎え、技能賞を獲得した西小結朝乃山を寄り切りで下し自身3回目の殊勲賞受賞となりました。
終盤優勝争いに加わり場所を盛り上げてくれた正代。
今場所は少し番付を下げていたのでこの成績は当たり前という声は多いですが、好成績であることは違いありません。
来場所以降はまた幕内上位、さらには三役の地位で活躍してほしいです。
技能賞
技能賞:西小結 朝乃山(あさのやま)
優れた技能を発揮した力士に与えられる技能賞は、新小結として場所を迎えた西小結朝乃山(あさのやま)が受賞。
技能賞は初受賞、三賞としては6回目の受賞となりました。
今場所の朝乃山は左上手を取ったらほぼ盤石、かと思えば琴勇輝戦では突き押しに徹底したりとまさに「巧さ」を見せつけてくれました。
五月場所(夏場所)の優勝を機に一気にその才能が開花し、今や次の大関候補筆頭となった朝乃山。
このまま一気に番付をかけ抜けて大関へ昇進してほしいです。
さいごに
大相撲十一月場所(九州場所)、各段の優勝力士と横綱・大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三賞受賞力士をまとめました。
大相撲ロス、すでに始まっております・・・
終わってしまったものは仕方ないので、録画やAbemaTVの再放送などで少しは気を紛らわすことにします!
今年の本場所はすべて終わり。
しかし大相撲のスケジュールとしては冬巡業が残っています。
九州地方にお住まいで日程の都合が合う方は、ぜひ巡業に足を運んでみてくださいね。
本場所とは違う力士の姿を見ることができて楽しいですよ。